曲評価:82/100→58/70
1.ミルクティー 90点
アコギのかき鳴らす心地良い音色から始まる曲。メロ部分でははっきりとした芯の強さがある歌唱、サビでは音階の変化に合わせた柔軟なそれが存分に発揮された曲。
メロ展開も歌唱と合っていて、さらに破綻もない。1曲目ながらかなりの高水準である良曲。
2.そばにあるもの 75点
3.コールが5回鳴る前に 70点
4.キセキ(Album Version) 95点
進行の早いポップ曲。リズムが面白い。
全体的にメロの質が高く、この曲に施されたアレンジは音数が多めなので飽きずに聴ける曲であろう。
その点ボーカルが全面に押し出されていた1〜3とは趣が異なると言ってもいいだろう。
5.melody.(Album Version) 75点
6.泣いてもいいよ 75点
スローなバラード。タイトル通り泣かせに掛かったのか(爆)、歌唱の出す所引く所の区別が、この曲には特に顕著である。
ただ元来植村の声質がこういった情感をアピールするには不向き、とまでは言わなくてもどこか違和感を覚えるのは事実。
7.会いたい 80点
短めなスローバラード。
簡素な作りになっているので歌唱の魅力を充分に堪能できる曲。
中盤のこの位置に入れたのは正解。
8.恋の魔法 90点
ピアノを強めにして強弱を特につけた曲。
メロディセンスが高い。
9.大切な人 95点
東京事変第一期メンバーの亀田作曲。
Aメロの淡々とした歌唱から徐々に展開して行き、サビ最後のファルセットが特に印象に残る名曲。
10.歌いたいから歌うだけ 80点
文字で形容しがたい曲。コーラスを交えて軽快なリズムで進行する。
異色なつくりであるので、こういう曲があるとアルバム通して単調に聴こえることはなく、メリハリが付くという意味で良曲である。
11.いつも笑っていられるように 80点
全体感評価:26/30
曲ごとに、曲調は似ていてもアクセントを変えてきたりしていて耳障りがよくなっているため高評価。
7、10の良い意味で力の抜ける曲が配置されているのは加点。
総評:
統一感がありながら飽きさせない工夫をしているアルバムである。1曲目の惹きこみ具合はまさに適任であると言えるし、全体感で書いた通り作風をずらした曲が配置されているのはその典型例であろう。
欲を言うと完全なキラーチューンがなかったのと、これまた完全な個性が見出せなかったことと言えなくもないが、1作目にしては充分合格点。今後も見続けたいアーティストである。